新着読本 |
■ 危険なマスカレード (N-1101)
更新日:2006/12/29(Fri) 19:10 |
[本のタイトル:キ(ギ)] [作者名別:キャレン・T・ウィッテンバーグ] [出版社別:シルエット・スペシャル・エディション] |
「二週間だけ、僕と結婚しているふりをしてほしい」ずっと思い続けてきたブラッドの言葉にゾーイは唖然とした。新聞の編集長を務める彼は、架空の女性“デイジー・ローズ”の名前でコラムを執筆してきた。好評を博したそのコラムが雑誌に取材されることになり、「デイジー・ローズは僕の妻だ」と口にしてしまったのだという。彼と一緒にいられるのならどんなことだってする。だけど約束の二週間が過ぎたあと、私とブラッドはどうなるのかしら。ブラッドの頼みを受け入れる代わりに、ゾーイはある提案を口にした。本物の新婚初夜を送りたい、と。 |
ヒーローは元フットボールプロ選手。ケガをして引退してからもスカウトの仕事に精力的だったらしい。が、幼なじみの闘病を機にのんびりとした新聞社に勤め、その友人の死以降5年間、毎週日曜日に未亡人(ヒロイン)と自分の名付け子でもある娘の所にせっせと通い、可愛がりまくり、生活全般にお節介している。心の端ではヒロイン親子に惹かれているものの幼なじみに悪いし、自分はいかにもスター選手らしいプレイボーイに思われているからって友人の立場に甘んじている(でもお節介は焼くけど(爆))←そしてうっとうしいところがあるとかヒロインに思われているけど(笑) そんなマッチョな見た目の彼、新聞の記事の穴埋めで書いた「デイジー・ローズは知っている」という主婦の知恵袋的コラムがバカ受けし、社長が、「ウチの生活雑誌にデイジー・ローズ特集をする」と言ったもんだから大あわて。まさか僕が書いてますと言える訳もなく、仕方なくヒロインに(ロクに事情を説明せずに)ふわふわワンピースを着て貰い社長に会わすと、何故か社長は乗り気で、「親子三人、それっぽい農場にいってデイジー・ローズ密着取材だ」と言いだす。 話としてはそんな教育テレビ夜7時くらいにやっていそうな海外ホームコメディードラマのような感じ。 なにがいいって、脇役陣。お喋りで生意気なアクセサリー重ね付けダイスキな6歳児の娘や人の話の都合のいいところだけを聞いて曲解や誇大解釈をする出版社社長。スポーツ一家でマッチョ度が全ての価値を決めるヒーロー家族。みんな生き生きとしています。ヒーローとヒロイン娘の会話なんて、すごくありそうで微笑ましい。娘に悪い言葉を教えている近所の男の子も実際には出てきませんが、会話だけでどんな子供か想像出来そうなくらい。ロマンスも、最初ウザイ、位に思っているヒロインが、もしかしたらデイジー・ローズは実在して、ヒーローは彼女を守るために私を身代わりにしているの?と思い始めた辺りから、今まではさっさと結婚して私たちにお節介しなくなればいいと思っていたのに、実際に彼に愛する人が出来たと思うと複雑、という感じに少しずつ変わってきて、丁寧に描かれていて、いやもう、温かでくすっと笑えるいい話でした。でもタイトルとあらすじと内容が全然かみ合っていないです(爆) 危険なマスカレード キャレン・T・ウィッテンバーグ (N-1101) |
■ なにも言わないで
更新日:2006/12/29(Fri) 19:06 |
[本のタイトル:ナ] [作者名別:バーバラ・フリーシー] [出版社別:二見書房 ザ・ミステリ・コレクション] |
サンフランシスに住むジュリアは近々結婚の予定だったが、なぜかその結婚にためらいがあった。そんなある日、写真展でロシアの孤児院に佇む幼女の写真を目にした時から運命は大きく変わる。あの女の子は自分では?疑問はふくらむばかり。故人であるカメラマンの息子アレックスを訪ねていく。真実を求めて行動を開始した2人だったが、部屋を荒さされたり、襲われたりする。やがて、2人はおたがいに惹かれあうようになるが、どこからか忍び寄る得体の知れない恐怖は強まるばかり。 |
以前「登場人物紹介は犯人判るから見ない方が」と言われていた本。ようやっと読了です。ええ、表紙裏は見ないように見ないように。プロローグの前にもあるけど、ちゃんと手で押さえて見ないように見ないように…… あ〜私、あの人は実行犯の小物で、更に別の人が真犯人だと思ってたよ。意外にあっさりとした動機&犯人だったなあ…… ↑のあらすじで、誰もが突っこむところ(爆)である、「婚約者はいったいどうなるの?」(笑) こういうパターンだと @実は真犯人 A被害者として退場 B単に振られる間抜け のどれかなんですが、どれだろうなあ〜と思いつつ読んでいました。で、やっぱりこの展開だと微妙にヒロインが読めないところがあったんですが。なんというか、周りに流されている部分、芯の強い部分、ヒーローに対する思いやりの部分、そういう色々な要素が一貫していない印象なんですよね〜。まあ、確かに、ヒロインの身に起こった事件を考えると(精神的にも)動揺したりってのは判るのです。が、不平不満要求ばかりでニートのような生意気な妹を諭す部分があるのですが、叱るというより逆ギレ感がしてしまったり、母に対してもね〜(似た設定?のシャロン・サラ「永遠を探して」のヒロインと比べるとあまりにも反応が違っていて……) こういうのは、複雑な心境などを、現実にいる一個の人間として、リアルに表現している、ということですが、読書を現実逃避(という言い方はちょっとアレですが)にしたい時には重いのかも。 犯人はちょっとしょぼかった(笑)ですが、事件の発端〜謎に迫る辺りは面白いし、じれったいようなロマンスも楽しめました。最後の再会シーンは良かったです♪ しかし……婚約者……滅茶苦茶いいやつっぽそうだったのに………… いや、彼はどんな意味があってこの本に登場したの……?(まあ、私も相談無しに一生一度レベルの買い物されたら蹴り入れるタイプです)←私自身は相談しなさそうなタイプではあるが(爆) なにも言わないで バーバラ・フリーシー 二見書房 |
■ 花嫁は憂鬱 (I−1078)
更新日:2006/12/29(Fri) 19:02 |
[本のタイトル:ハ(バ・パ)] [作者名別:デイ・ラクレア] [出版社別:ハーレクイン・イマージュ] [傾向:元鞘(夫婦・恋人)] |
(手紙ネタ繋がりの作家競作シリーズ)永遠の愛をこめて5です。 “夫を求む。経営手腕のある方。心優しい方であれば、なお可”リーが、募集広告を出して便宜上の夫を手に入れる決意をしたのは父の遺した牧場を倒産の危機から救うためだった。銀行の融資を受けるには、経営手腕のある夫さえいれば問題ないのだが、あいにく彼女には結婚したい相手がいなかった―愛を捧げた男性に弄ばれたと知ったとき、二度と恋などしないと誓ったから。応募者との面接も、とうとうあと一人を残すだけとなった。けれど、リーの眼鏡にかなう人物はまだいない。最後の応募者は、H・P・スミス。この人が、私の窮地を救う白馬の騎士になってくれるのだろうか?だが、その人物が現れた瞬間、リーは凍りついた。それは八年前彼女を傷つけた張本人、ハンター・プライドだったのだ。 |
駆け落ちの約束。家を抜けだし約束の小屋で待つヒロイン。でも、夜が明けても彼はやってこなかった…… 捨てられたと思っていたけれど、実は彼の方もそう思っていて、そんな彼がヒロインの窮地に登場する。 私の大好きな元鞘モノ。で、ちょっとヒーローの復讐ものの匂いもして、とかなりツボ設定なので期待して読み進めていたのですが〜〜〜 うーん。ヒーローの行動が良く読めないのよ。勿論ヒロインからしたら、胡散臭い行動をしているのは当たり前なんですが、ヒーローの独白でもあまり自分の行動の真意については語られておらず、それが最後の方まで続くので置いてきぼりにされた感が…… しかも最後に色々な真実が判った時も、こう今ひとつ判りにくく、どうしてこうなったんだろう? 結局、この人はどうしてこういう行動に走ったんだろう??と。(だから( ゚д゚)ポカーンなのですよ) 元々デイ・ラクレアは心情が丁寧な分、最後の方での状況説明不足な所がありがちでしたが、これは思いっきり全体でそういう感じ。最初の手紙ネタに引っかけた、エピローグの新聞広告はいい感じでしたが、いかんせん途中が訳わかんなくて、評価低めです。 花嫁は憂鬱 デイ・ラクレア(I−1078) |
■ 悲しみのゆくえ──ばら色の恋2 (N−1111)
更新日:2006/12/29(Fri) 18:57 |
[本のタイトル:カ(ガ)] [作者名別:シェリル・ウッズ] [出版社別:シルエット・スペシャル・エディション] |
私ったら、なんてばかなのかしら。祖母の遺した海辺のコテージで、マギーは自分自身を嘲った。真実の愛を探し求めてきたけれど、いつも涙をのんできた。そして数カ月前、世界的に有名な写真家のリックと知り合い、運命を直感した直後、彼にはほかにも女性がいることを知ったのだ。プレイボーイで有名なリックとの関係に、決して将来はない。今はただ、傷ついた心をこのコテージで癒したい。そんなある日、玄関に現れた男性を見て、彼女は息をのんだ。リック!相変わらずセクシーなほほえみに、心がとろけるのを抑えられない。だが彼の唇が近づいた瞬間、マギーは彼に背を向けた。 |
ん〜、ヒロインは過去ののめりこんでは失恋の数々に、今度の恋もそうなるだろうと頑なに逃げ回っていて、ヒーローは何となく、この彼女は今までのとは違うと思いつつ、幼少時代に家庭に恵まれなかったせいで、結婚とか恋人とか考えるとビビリまくって、という話。以上。 んと、身体の相性は良さそうなので、ついでに彼も悪人という訳ではなさそうなので、「とりあえずこのままなり行きに任せてみれば?」と私がヒロインに対して思ったのは30頁辺り。この本は220頁(爆) 地元の老夫婦を通して、長く続く家庭を持つことを二人が知っていく〜みたいな話でしたが、いかんせんヒロインが頑なすぎて。不思議とダメとかスカとかいうきっぱりとした評価ではないのですが(優しい感じのする話だったからかな?)、精神的HPに余裕がある時にしか読めない本だな〜という印象でした。 悲しみのゆくえ──ばら色の恋2 シェリル・ウッズ (N−1111) |
■ テキサスの真珠 (HS−52)
更新日:2006/12/29(Fri) 18:58 |
[本のタイトル:テ(デ)] [作者名別:ルース・ランガン] [出版社別:ハーレクイン・ヒストリカル] [シリーズ名:ジュエルシリーズ] |
アメリカ一の牧場主と言われる父オニキスの死を知り、パール・ジュエルはテキサスのハンキングツリーにやってきた。そこであった、母親の異なる姉妹がパールにとって新たな家族となった。この地に根を下ろすためになにか仕事をしたい。かつて父と約束したように、パールは自分が受けた教育を、子供たちに授けようと決意した。所が、問題がひとつ──ジュエル牧場の一切を取り仕切るカウボーイ、カル・マッケイブの存在だ。どこか孤独な影を背負う無口なカルは、パールが提案した学校の設立に真っ向から反対した。パールとカルは生まれも育ちも、考え方も違う。けれども確かに二人の間には、くすぶる情熱の炎が見え隠れしていた。 |
ジュエルシリーズ2作目。前回パパの死から、どんどんわき出した隠し子の中でもおじょーさま系なパールの話。前作読んでから誰とくっつくんだろうって思っていたら、牧童頭の彼か〜。実は前作を読んで、中年か?と思いこんでいたのでびっくり。(あとふたりは誰とくっつくのかな〜。この作品に出てきた辺りでは保安官と牧師様辺りがアヤシイのだけどと楽しみにしつつ) カルに反対されつつ、敷地の隅で学校を開くパール。彼女が気になるカルはさりげなく手助けをしたりして。 町のならず者ローリー・イングラムの息子、ギルバードとダニエルは父親に虐待を受けていて、そのことがカルに過去を思い出させる。学校の様子を通して、子供たちがパールに心を開く感じが判るし、彼女の芯の強さもかいま見られて○ 結局ローリーはカルに諫められた逆恨みで、彼の尊敬していた男の子供である(ついでに気があるんだろうと鋭く見抜いていた)パールを山奥に誘拐し、彼をおびき寄せようとする。 それを見ていた子供たちは、後で虐待されると怖がっていたが、牧場に知らせに行き、自らも先生を助けに山に入る。 前作よりも、好みの話だったなあ…… うん、ヒロインの芯の強さっていうのが前作より表現されていたからかも。 ……ところで、アメリカ1の牧場主だったら、隠し子が3(4)人も居たら、しかも育ってからも会いに行っていたら、噂になるんじゃ……と全然関係ないところで思ってしまいましたよ。何故周りは気がつかなかったんだろうね〜 テキサスの真珠 ルース・ランガン (HS−52) |
■本のタイトル | ■作者名別 | ■傾向 | ■出版社別 |
■シリーズ名 |