二見書房 ザ・ミステリ・コレクション |
■ あの日を探して
更新日:2006/02/16(Thu) 03:57 |
[本のタイトル:ア] [作者名別:リンダ・ハワード] [出版社別:二見書房 ザ・ミステリ・コレクション] |
フェイスはクズの烙印を押される貧しい家の娘。いつか認められたいと夢みながら名家の青年グレイに想いを寄せていた。が、ある晩グレイの父が不倫相手であるフェイスの母と失踪。激昂したグレイにより一家は町を追われた。 |
あの日を探して二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション |
■ くちづけは眠りの中で
更新日:2006/10/30(Mon) 18:00 |
[本のタイトル:ク(グ)] [作者名別:リンダ・ハワード] [出版社別:二見書房 ザ・ミステリ・コレクション] [傾向:軍事・潜入捜査] |
変幻自在に敵に近づき狙った獲物は逃がさない。彼女、リリーの職業はCIAの暗殺者。だが今度の任務に報酬はない。標的は親友一家を冷酷に殺した犯罪組織のボスであり、長年CIAの情報提供者だった男。それは敵と味方、双方に追われる命懸けのゲームを意味していた。一方リリーを諜報を追う諜報員スウェインもまた危険な綱渡りを演じはじめる。殺し屋の顔に隠された一人の女、そしてゲームの裏にひそむ巨大な陰謀を知ることによって…… |
これって「青い瞳の狼」のスピンオフなんだねえ…… ジョン・マディーナ相変わらずのようです。(本人はワンシーンも出ていませんが) んー、今回一気読み出来ませんでした。面白くなかったのではないけど、うーん、なんて言うんだろ。余りヒーローの心情が描かれていなかったからロマンス部分に嵌れなかったというか…… 今回のヒーローは何事もゆったり楽しむタイプで、一緒にいるとどんな女でも楽しく過ごせるような人。物語の設定上ヒーローはそういう人生の楽しみを見つけるのが上手なタイプでないといけないし、確かにスウェイン魅力的です、が。 リンダヒーローにしては恋愛に淡泊。 ……なのがなぁ。(決してベッドシーンが淡泊と書いていないところはミソ(笑)) いつものヒーローより微妙に年上なのもあるのかも知れませんが落ち着いています。バツ1大学生↑の子持ちだし。子供に対する愛情とかはありますよ。でも恋愛にのめりこむような年は過ぎたというか…… 例えば今回のスピンオフ繋がりで「二度殺せるなら」のスマートな色男系チャステイン刑事も、「青い〜」の何考えているか判らない系ジョン・マディーナも、自分のヒロインを見つけたら、「俺のものだ」とか「彼女が欲しい」とか結構激しいこと思っているんですよ。基本でリンダヒーローはそういう部分があるのですが、スウェインはそういう点で淡泊な感じに思えました。再読すれば違う印象になるかも知れないけどね〜 個人的にはタイトルにもなった「眠っている間にキスして」って言ったシーンをもうちょっと心情を書き込んで頂きたかったところ。とはいえ、そのシーン泣けました。切ない(涙) 物語は、数日前に再び話題になったばかりの鳥インフルエンザとか出てきて、タイムリーさにびっくりしました。 くちづけは眠りの中で |
■ そのドアの向こうで
更新日:2006/03/27(Mon) 15:57 |
[本のタイトル:ソ(ゾ)] [作者名別:シャノン・マッケナ] [出版社別:二見書房 ザ・ミステリ・コレクション] [傾向:軍事・潜入捜査] |
早朝に出勤し、夜はまっすぐ帰宅。モニターに映るその女は、これまでの愛人たちとはどこか違って見えた―FBI捜査官の弟が無残な死を遂げて以来、富豪の実業家ヴィクターをひそかに監視してきたセス。だが新たに現れた美しい女レインの存在が、セスの完璧な復讐計画を少しずつ狂わせていく。一方レインもまた秘密を抱え、ヴィクターに近づいていた。みずからに注がれる熱い視線、そして待ち受ける危険な罠にも気づかずに… |
半端じゃなく濃厚なラブシーンで有名な作品(笑) ですが読めばそれだけじゃないと解ります。 (ラブシーンと呼ぶには露骨な描写が多々あるので「ラブシーンには夢がなくっちゃ」って人は×だと思います) 今までいろいろな本を読んでいて「(環境や過去によって)人を信じることが出来なくなった男主人公(←ヒーローとは書けない(苦笑))」というのを多々みかけてきましたが、意外にあっさりヒロインを信じられるようになるのね〜と思っておりました。まあそれが運命の愛に出逢ったということなのでしょうが(汗) しかし、この本のセスを見てびっくり。まさに人とコミュニケーションが取れない性格破綻者。身体でしか相手に気持ちを伝えるということが出来ない不器用者。そんな彼がヒロインや死んだ弟の同僚とその兄弟たちとの関わり合いで変わるところ変われないところ変えたくないところなどが出てくる。そこが本編の事件とは別の見所なのです。 でも、最後辺り「傷心のくせにテープ編集するなよ!」とかツッコミ入れたのは私だけじゃあるまい…… 偏執狂ってヤツは……(苦笑) これの続きが同作者「影のなかの恋人」です。 そのドアの向こうで二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション |
■ なにも言わないで
更新日:2006/12/29(Fri) 19:06 |
[本のタイトル:ナ] [作者名別:バーバラ・フリーシー] [出版社別:二見書房 ザ・ミステリ・コレクション] |
サンフランシスに住むジュリアは近々結婚の予定だったが、なぜかその結婚にためらいがあった。そんなある日、写真展でロシアの孤児院に佇む幼女の写真を目にした時から運命は大きく変わる。あの女の子は自分では?疑問はふくらむばかり。故人であるカメラマンの息子アレックスを訪ねていく。真実を求めて行動を開始した2人だったが、部屋を荒さされたり、襲われたりする。やがて、2人はおたがいに惹かれあうようになるが、どこからか忍び寄る得体の知れない恐怖は強まるばかり。 |
以前「登場人物紹介は犯人判るから見ない方が」と言われていた本。ようやっと読了です。ええ、表紙裏は見ないように見ないように。プロローグの前にもあるけど、ちゃんと手で押さえて見ないように見ないように…… あ〜私、あの人は実行犯の小物で、更に別の人が真犯人だと思ってたよ。意外にあっさりとした動機&犯人だったなあ…… ↑のあらすじで、誰もが突っこむところ(爆)である、「婚約者はいったいどうなるの?」(笑) こういうパターンだと @実は真犯人 A被害者として退場 B単に振られる間抜け のどれかなんですが、どれだろうなあ〜と思いつつ読んでいました。で、やっぱりこの展開だと微妙にヒロインが読めないところがあったんですが。なんというか、周りに流されている部分、芯の強い部分、ヒーローに対する思いやりの部分、そういう色々な要素が一貫していない印象なんですよね〜。まあ、確かに、ヒロインの身に起こった事件を考えると(精神的にも)動揺したりってのは判るのです。が、不平不満要求ばかりでニートのような生意気な妹を諭す部分があるのですが、叱るというより逆ギレ感がしてしまったり、母に対してもね〜(似た設定?のシャロン・サラ「永遠を探して」のヒロインと比べるとあまりにも反応が違っていて……) こういうのは、複雑な心境などを、現実にいる一個の人間として、リアルに表現している、ということですが、読書を現実逃避(という言い方はちょっとアレですが)にしたい時には重いのかも。 犯人はちょっとしょぼかった(笑)ですが、事件の発端〜謎に迫る辺りは面白いし、じれったいようなロマンスも楽しめました。最後の再会シーンは良かったです♪ しかし……婚約者……滅茶苦茶いいやつっぽそうだったのに………… いや、彼はどんな意味があってこの本に登場したの……?(まあ、私も相談無しに一生一度レベルの買い物されたら蹴り入れるタイプです)←私自身は相談しなさそうなタイプではあるが(爆) なにも言わないで バーバラ・フリーシー 二見書房 |
■ 運命に導かれて
更新日:2006/11/12(Sun) 08:57 |
[本のタイトル:ウ(ウェ)] [作者名別:シャノン・マッケナ] [出版社別:二見書房 ザ・ミステリ・コレクション] [傾向:刑事・ボディガード・探偵] |
殺人の濡れ衣をきせられ、キャリアを捨て、名を変えて、シアトルでエアロビのインストラクターとして働くマーゴットに忍び寄る不気味な影。部屋を荒らされ、玄関に犬の死体と大量の血が。そんな彼女に惚れ、力になろうとする私立探偵のデイビー。マクラウド。常に冷静な彼にマーゴットも惹かれていく。ふたりの関係は情熱的な恋へと燃えあがり、激しい官能の世界に溺れるようになる。それをじっと見つめる狂気の眼。やがて、彼らの周辺でふえていく不審な死体。 |
いやあ、流石冷静沈着デイビー兄さん。 恋愛に足を掬われ、とち狂ってしまうのはお約束ですが、 過去2作と比べると一番まともなヒーローかも。(性格的に(爆)) 個人的にはコナーの10年越しのストーカーじみた一途さが好きなので2に軍配を上げたいですが、作品としてはこちらもなかなか。本国で評価が高いのも判る気がします。 今回コナーは思いっきり脇役(どころかロクに出ていないというか)とうとうエリンと結婚式v 幸せモード全開でハネムーンに行きましたとさ。 そしてこの結婚式に前作の名脇役、悪女タマラやFBI同僚ニック、エリンの妹が好きなパソコンオタクなマイルズも出ています。 出番が少ない割にやはりタマラはかっ飛ばしています(笑) セスも相変わらずレインにエロちょっかい出してます(笑) そしてそして。 いや〜〜〜マイルズがカワイイ〜〜〜! ツボです。どうしよう応援したくなってきた(シンディの方にはその気はなさそう(泣)だけど) これから先どう育っていくのか楽しみです。また出てくるよね……(出てきて欲しいな) そしてショーンの弱みがちらりと…… まだ原書も出ていませんが、彼がどんな彼女に惹かれるのか注目です。 で、今回の後書きによると、作者はニックやタマラのスピンも考えているとか。ニックは今までロクに書かれていないのでアレですが(というか、前作のイジワル君と今回の印象違いすぎ) タマラの方は首を長くして待つ価値がありそうですv 運命に導かれて |
■ 影のなかの恋人
更新日:2006/03/27(Mon) 18:21 |
[本のタイトル:カ(ガ)] [作者名別:シャノン・マッケナ] [出版社別:二見書房 ザ・ミステリ・コレクション] [傾向:刑事・ボディガード・探偵] |
潜入捜査中にパートナーを殺され、自らも瀕死の重傷を負ったコナー。事件の黒幕ノヴァクと裏切り者の元上司エド・リッグスを逮捕して半年、彼は古巣のFBIを去り、燃えカス同然の生活を送っていた。そんななか、かつての同僚からノヴァク脱獄の一報が!時を同じくしてエドの美貌の娘エリンの周囲で起こり始める奇妙な出来事、そして不気味にちらつく謎の億万長者の影。コナーは封印した想いを胸にエリンと再会し、彼女を守り抜くことを誓うが… |
「そのドアの向こうで」の続きの本です。かなり関連しているので、出来れば前の本から読んで下さい。 前作同様半端じゃなく濃厚で露骨すぎなラブシーンは健在(笑) オビに「プラトニックだけが純愛じゃない」とありましたが、まさにそんな感じ。初めて会ったときから互いに惹かれ合っていたものの、年齢や過去の因縁から自分は相手に相応しくないと諦めていた二人。ユニコーンの夜とかはもう精神的な純愛です。 曲がったことが出来ず、ヒーローなどと茶化されているコナーですが、やはりコミュニケーション不足症候群……(苦笑) 前作、今作でどちらが好みかというのは人によって意見が分かれる所ですが、私はこっちの方が気に入っています。 そして、前作主人公セスとの会話がちょっと笑えた。何でも記録して手元に置いておきたいタイプのセスが兄で、対エリンの記憶力は抜群(笑)いいことは何でも裏があると疑ってかかる心配性のコナーが相棒だった故:ジェシー@いいヤツ君って本当はどんな人だったんだろうと興味あります。(天然腹黒系?(爆笑)) ヒーローには兄・弟が一人ずつ居るのですが、本国では兄の本が出ていてこちらも邦訳される予定です。 影のなかの恋人二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション |
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