ハーレクイン・イマージュ |
■ その一言が言えなくて (I−1265)
更新日:2006/04/24(Mon) 14:34 |
[本のタイトル:ソ(ゾ)] [作者名別:デイ・ラクレア] [出版社別:ハーレクイン・イマージュ] |
ヨーロッパに長期出張中だったニックは、予定を早めて帰国した。九ヵ月前に一夜をともにしたダニーのことが気になったからだ。思ったとおり、ダニーは妊娠していた。今日明日にも生まれるという。僕の子供だ。ニックはその場でダニーに結婚を申し込んだ。だが、亡夫との冷たい結婚生活に傷ついていたダニーは、二度と愛のない結婚はしないと心に決めていた。ニックは、彼の開発するコンピュータープログラムと同じで、感情なんてかけらもない。そんな人と結婚したらどうなるか…。しかし、結婚は一年限りでいいと言うニックに押しきられて、ダニーは彼と結婚し、無事女の子を出産した。やがてニックの生活を通して、少しずつ彼のことがわかってきた。彼には感情がないのではない、それを表現する方法を知らないだけ。ダニーはなんとかして彼の心を開かせようと試みるが…。 |
感情の欠片もないとかあらすじで書かれていますが、プロローグからヒーロー視点なので、読んでいる方にはすぐヒロインにめろめろなブリキ(に見える)男だってすぐ判ります。このヒーローの生い立ちが涙を誘うんだよね…… そんな子供がここまで立派になったってのがね〜 これ、喋るホームセキュリティコンピューターがいい味を出しているので、そういう「今の時代では無理だろ設定」が駄目な人には向きませんが、泣ける話なのです。 同作者「そそっかしい恋人」の10年↑後(登場しています)で、この本のエピローグがそのまま「キャンドルを消す前に」に続いています。キャンドル〜は「秘密のサンタクロース」のスピンオフ。これらの本の中ではこれが一番ツボでした〜 その一言が言えなくてハーレクイン・イマージュ |
■ もう一度恋して (I−1818)
更新日:2006/05/19(Fri) 09:04 |
[本のタイトル:モ] [作者名別:レベッカ・ウインターズ] [出版社別:ハーレクイン・イマージュ] |
新婚当初、ドミニクはわがままばかり言って夫を困らせた。年上で経験豊かな彼にいつも引け目を感じていたし、いつ捨てられるかもしれないと、びくびくしていたせいだろう。でも今のわたしならアンドレアスに堂々と向き合い、もう一度やり直す自信がある。彼女は決意を胸に、彼のもとを訪れた。「ひと月いっしょに暮らして、二人の可能性を確かめたいの」アンドレアスは驚いたようにこちらを見つめている。無理もない。離れて暮らしていた間に、わたしはすっかり生まれ変わったのだから。 |
過去はどうあれ、出来過ぎなほど精神的に強く完璧になったヒロイン。ヒロインに対して苛々したくないとき、芯の強いヒロインを見たいときにお薦めな本です。……ヒーローの友人で顧問弁護士のポールはヒロインに恋していると思っていたんだけどなあ…… 普通に友人でした。 もう一度恋してハーレクイン・イマージュ |
■ シークの罠 (I−1810)
更新日:2006/04/24(Mon) 14:36 |
[本のタイトル:シ(ジ)] [作者名別:サラ・モーガン] [出版社別:ハーレクイン・イマージュ] [傾向:シーク] |
エミリーは砂漠の王国カズバーンへやってきた。兄が作った借金の返済を延ばしてもらうためだ。借金の相手であるプリンスにあと二カ月待ってほしいと伝えたところ、彼は耳を貸そうとせず、すぐにも全額返すよう迫ってきた。踏み倒すつもりはないのに、なぜこうもわからず屋なの?憤慨したエミリーの目の前にプリンスが立ちはだかり、いきなり彼女の髪どめを取った。流れ落ちる金髪に、荒々しく鋭い眼光が向けられる。「君はお兄さんから、女の魅力で迫ってこいと言われたんだろう」エミリーは自分の耳が信じられなかった。 |
こういうタイトルにシークがつくのを見ると、ちゃんとシークっぽいのか気にしながら読んでいます。(正しい読み方とは言えません) これは比較的シーク物っぽかったですが、やっぱりシークというより砂漠がある国のプリンスって感じです。(いや、まあ、シークってそうなんでしょうけど。どうしても首長という単語の持つイメージが) 兄がヒロインの信じていたようにいい人だったのが良かったです。ヒロインも帰っていいと言われてもヒーローの甥のためを思って子守に残ったところが誠実で○。 シークの罠ハーレクイン・イマージュ |
■ ボスとの契約 (I−1819)
更新日:2006/12/11(Mon) 07:06 |
[本のタイトル:ホ(ボ・ポ)] [作者名別:ジェニー・アダムズ] [出版社別:ハーレクイン・イマージュ] [傾向:契約結婚] |
秘書のクレアには秘密があった。卑劣な恐喝者から高額な金を請求されているのだ。借金を返すためには一セントだって無駄遣いはできない。そんなとき彼女は突然、憧れの社長ニコラスからプロポーズされた。しかし自分の思いとは裏腹に彼が求めているのは便宜上の結婚だった。愛のない結婚をするつもりはない。だからと言って断れば秘書の仕事を失ってしまう。窮地に立たされたクレアはある決断をした。 |
便宜上の結婚を持ちかけたくせに最初っからヒーローはラブラブっぽく見えるんですが。ヒロインは後3ヶ月でお金を払い終えるから、ヒーローに婚約するけど結婚は4ヶ月待ってと(その間にお金の片を付けて、婚約解消しようと)言います。ついでに婚約はそれまで秘密に、と多少頭が回るところを見せていますが、「卑劣な恐喝者」が全額いただいたからもうしませんと言う訳はないのに、そこの所を判っていないというか、その後もちょっとの脅しに屈しそうになったりとか、事情が事情なのは判るけど「警察行けよ!」とヒロインとその妹のちょっと外した愚かさにツッコミを入れたい話でした。 ところでこのヒーロー、「独身男性ベスト10ともてはやされるのはウザイ」と結婚しようと考えるというのですが……その動機自体が微妙に弱いよね…… 別に結婚しなくてもいいじゃん偽装婚約程度で。やっぱり無意識下でヒロインを求めていたのか? と思ったりしたのですが、まあ偽装結婚というよりは愛が主体ではない理性的な結婚をすれば長持ちするという考えのようで、子供を作って長続きさせようと思っているみたいだったから……やっぱりヒロインを求めているんじゃん、と思ってしまいました(笑) 言いつくろっているようにしか見えないよね〜<便宜結婚 ボスとの契約 |
■ 噂のブロンド娘
更新日:2006/02/16(Thu) 03:42 |
[本のタイトル:ウ(ウェ)] [作者名別:ミランダ・リー] [出版社別:ハーレクイン・イマージュ] |
抜群のプロポーション、ブロンドの長い髪、ブリジッド・バルドー風のすねたような唇。 男性の目を惹きつけてしまう用紙が、セリーナには悩みの種だった。近付いてくる男たちは、外見から勝手に決めつけて、彼女を気軽に遊べる相手としか見ない。ウェイトレスとして働くレストランで偶然再会したアーロンも青い目を細め、セリーナの全身に視線を這わせた。ハイスクール時代の憧れの人も他の男たちと同類だったの?十七才のダンスパーティの夜、少年たちに襲われたところを駆けつけたアーロンが救ったのだった。あれから十一年。相変わらず本当の私を見つめてくれる人は居ない。 |
噂のブロンド娘ハーレクイン・クラシックス |
■ 花嫁の契約 (I−1689)
更新日:2006/09/10(Sun) 23:10 |
[本のタイトル:ハ(バ・パ)] [作者名別:スーザン・フォックス] [出版社別:ハーレクイン・イマージュ] |
「私たち…離婚したほうがいいと思うの」リアは震える声で、夫のリースに提案した。結婚してから、まだ十一カ月しか経っていない。リースの亡き妻レイチェルはリアの親友だった。残された男の子ボビーの面倒をみるだけでいいと言われ、リアは彼との結婚に同意してしまった。だが、愛のない夫婦生活がどんなに辛く寂しいかを痛感し、思わず別れを口にしたのだった。ところがリアの提案を聞くや、リースは真摯な目で彼女を見つめ、この関係を本物にしてもいいと言い放った。 |
スピンオフの花嫁の孤独を読んで(5年前の事件がといっていた割に具体的描写がなかったので他のに書いてあったのかと(苦笑))気になってみたので前作品を探してみました。 ……なかったですね! ヒーローがずっと好きだったのに、それを隠して尽くすヒロイン。お約束のように幼少時は恵まれた環境ではなく、彼女の健気さにほろり(泣)となります。 しかし、ヒーロー。どうして元妻が死んじゃったのか具体的なことは書かれてなかったですが(また)、元妻を愛しすぎて、最初の2章くらいまで本気でヒロインはアウトオブ眼中。その先もちょっとずつ変化していく課程が男性視点も交えて描かれていますが、途中の(元妻と今妻を心のなかで比べるときに、今まで無意識のうちに今妻を一段下に見ていた)って、実際にはあることなのかも知れないけど、HQの厚みではその設定珍しいよね…… 「〜孤独」同様、淡々と過ぎて行く日常のなかふたりの心に変化が起きる話で。ちょっとヒーローが無意識で残酷な感じでした。悪い人ではないのですが、ヒロインの健気さに涙でそうでしたよ。 で、花嫁の孤独のヒーローが出てきて「〜孤独」ヒロインのことを噂しているシーンがありました。このヒーローであるホイト(ホイット)がいい味出しています。 ああ、やっぱり発行順に読めばよかった……! しかし、「〜ためらい」のヒーローヒロインは誰なんだろう? 関連作って書いてある割にそれっぽい人が出てこなかったんだよねえ。 花嫁の契約ハーレクイン・イマージュ |
■ 花嫁の孤独 (I−1808)
更新日:2006/05/19(Fri) 09:01 |
[本のタイトル:ハ(バ・パ)] [作者名別:スーザン・フォックス] [出版社別:ハーレクイン・イマージュ] |
あのホイットが、ついに身を固めることにしたんだわ。独身生活を謳歌していた、テキサス一のプレイボーイが。そう悟って、イーディは激しく胸が痛んだ。彼は身近にいる平凡な女には目もくれなかったけれど、私はホイットをずっと愛し続けてきた。この思いを永遠に封じ込めなくてはならないなんて。ところが、ホイットは思いもよらない言葉を口にした。「僕が結婚したい女性は君なんだよ」イーディの心は天まで舞い上がった―すぐさま無残に打ち砕かれ、絶望の淵に沈むとも知らずに。 |
絶望の淵に沈むとまではいかないと思うのですが。結構淡々と結婚生活が書かれていて、これで相手が「愛してる」って言って情熱的な事してくれたらなあ……と思っているという感じ。 ヒロインは5年前に(推測)男に襲われそうになったところをヒーローに助けられ、慰めてもらったときに恋に落ちたのですが、その部分の具体的な描写がないですよ…… 5年前に、5年前に言われても余り実感がなかったのが残念。 ……裏表紙を見ると“「花嫁の契約」I−1689、「花嫁のためらい」I−1772関連作”とあります。……もしかしてそっちに書かれていて割愛? んなばかな。 花嫁の孤独ハーレクイン・イマージュ |
■ 花嫁は憂鬱 (I−1078)
更新日:2006/12/29(Fri) 19:02 |
[本のタイトル:ハ(バ・パ)] [作者名別:デイ・ラクレア] [出版社別:ハーレクイン・イマージュ] [傾向:元鞘(夫婦・恋人)] |
(手紙ネタ繋がりの作家競作シリーズ)永遠の愛をこめて5です。 “夫を求む。経営手腕のある方。心優しい方であれば、なお可”リーが、募集広告を出して便宜上の夫を手に入れる決意をしたのは父の遺した牧場を倒産の危機から救うためだった。銀行の融資を受けるには、経営手腕のある夫さえいれば問題ないのだが、あいにく彼女には結婚したい相手がいなかった―愛を捧げた男性に弄ばれたと知ったとき、二度と恋などしないと誓ったから。応募者との面接も、とうとうあと一人を残すだけとなった。けれど、リーの眼鏡にかなう人物はまだいない。最後の応募者は、H・P・スミス。この人が、私の窮地を救う白馬の騎士になってくれるのだろうか?だが、その人物が現れた瞬間、リーは凍りついた。それは八年前彼女を傷つけた張本人、ハンター・プライドだったのだ。 |
駆け落ちの約束。家を抜けだし約束の小屋で待つヒロイン。でも、夜が明けても彼はやってこなかった…… 捨てられたと思っていたけれど、実は彼の方もそう思っていて、そんな彼がヒロインの窮地に登場する。 私の大好きな元鞘モノ。で、ちょっとヒーローの復讐ものの匂いもして、とかなりツボ設定なので期待して読み進めていたのですが〜〜〜 うーん。ヒーローの行動が良く読めないのよ。勿論ヒロインからしたら、胡散臭い行動をしているのは当たり前なんですが、ヒーローの独白でもあまり自分の行動の真意については語られておらず、それが最後の方まで続くので置いてきぼりにされた感が…… しかも最後に色々な真実が判った時も、こう今ひとつ判りにくく、どうしてこうなったんだろう? 結局、この人はどうしてこういう行動に走ったんだろう??と。(だから( ゚д゚)ポカーンなのですよ) 元々デイ・ラクレアは心情が丁寧な分、最後の方での状況説明不足な所がありがちでしたが、これは思いっきり全体でそういう感じ。最初の手紙ネタに引っかけた、エピローグの新聞広告はいい感じでしたが、いかんせん途中が訳わかんなくて、評価低めです。 花嫁は憂鬱 デイ・ラクレア(I−1078) |
■ 帰ってきた初恋 (I−1807)
更新日:2006/04/17(Mon) 16:12 |
[本のタイトル:カ(ガ)] [作者名別:リズ・フィールディング] [出版社別:ハーレクイン・イマージュ] |
恋もキャリアも失って茫然としたまま、ジュリエットはなんとか故郷にたどりついた。ずっと抜け殻のように暮らしているわけにはいかない。少しずつでも前に進まなければ。そう思いはじめた矢先、彼女は意外な人物と再会した。グレガー―ある白馬の騎士!彼は昔、いじめられっ子だった私を救ってくれた。けれどある日突然、町から姿を消してしまった。いつ戻ってきたのだろう?あのときいったいなにがあったの?闇に埋もれていたジュリエットの心が、静かに息を吹き返した。 |
イマージュらしい穏やかで優しい話。ヒロインを女手ひとつで上流階級と間違われるほどにしっかり育て上げた母親のエピソードがもっと欲しかったなあ。 出来ることリストの案は真似したいくらいいいですね。 ・するべき事を書き出せば雑事に惑わされず大事な事を考える隙間が出来る。・終わったことに済みのマークを付けると達成感があっていい。・日常的な用事も長期計画も書く。・大きな目標だけにしない(済みの字が書けない状況が続くと気が滅入るから) パンを買う、のように些細なことでもやり遂げたと感じるとやる気が出るらしいからというのが理由です。なるほど納得。(そう言えばシャノン・マッケナの影のなかの恋人のヒロインもできることリストマニアでした(笑)) 帰ってきた初恋ハーレクイン・イマージュ |
■ 気高き花嫁(I-1593)
更新日:2006/04/14(Fri) 17:22 |
[本のタイトル:ケ(ゲ)] [作者名別:デイ・ラクレア] [出版社別:ハーレクイン・イマージュ] [傾向:元鞘(夫婦・恋人)] |
五年前、バイパーの恋人ギディオンは故郷を追われた。 彼女の兄スペンサーが経営する製粉所に放火した罪を着せられて。 それ以来ギディオンは人が変わり、冷酷非情な乗っ取り屋として知られるようになったのだった。 折しも、スペンサーの製粉所が経営の危機に陥る。その危機を救えるのは製粉所の借金証書を握るギディオンだけ。バイパーは思い切ってギディオンの元を訪れたが、彼の変わり様を目の当たりにしてショックを受けた。かつてバイパーを一生守ると誓った優しい彼は何処にもいなかった。 何としても思いやりに溢れた昔のギディオンを取り戻したい。そのためにはしばらく彼の傍にいなければと決心し、バイパーは驚くべき提案をした。「私が兄の借金の担保になってあなたの要求に応えるわ」 |
借金のカタの身売りって、他の作品等では愛人契約とかなのですが、これは本当に労働力としてです(笑) 不良少年とお嬢様が心ならずも引き裂かれてしまって、少年は心を亡くし、成功した後故郷に復讐をするが本当に求めているのは…… という、王道パターンな話。 こうしてみると私は元鞘モノが好きなんだと思うのですね〜 この作者(に限らず)元鞘モノは多いのでいろいろ読んでいますが、これはヒーローの台詞がよかった(泣) 5年ぶりに抱き合ったときに、あの日がふたりで居られる最後だとは思ってもみなかった。最後だったと気がついたときに思いだせる限り思いだして忘れないようにしたけど時が過ぎて少しずつ忘れていってしまった。みたいなことを言うのですが、そこでもう……(ほろり) 作品として惜しむらくは、イマージュのページ数制限かそこから先の話がさくさく進みすぎたところ。 この作品からこの作者を続けて読んでいるけれど、何となくさくっと話が進みすぎる傾向があるんだよなあ。心情を丁寧に描いている分、もう少しページ数があってエピソードが全部収まっていたらもっと面白いと思うのです。 気高き花嫁ハーレクイン・イマージュ (I1593) |
■本のタイトル | ■作者名別 | ■傾向 | ■出版社別 |
■シリーズ名 |